ふと気象FAXって今も送信しているんだろうかと思い調べてみました、どうやらまだあるようなので受信してみました。
受信に必要なもの
気象FAXを受信するためにはHF帯のSSB(single side band)が受信できる受信機が必要になります、ハンディータイプの受信機ではSSBのモードには対応していないので受信することが出来ません。
アマチュア無線用のトランシーバーか少し高価ですがゼネカバ受信機、または中華製のSDRタイプの受信機が必要になります。
受信機以外にFAXソフトが必要になります、電話回線を使って送受信するFAXとは仕様が違うので使うことは出来ません。
気象FAXの受信
検索してみるとソフトはまだ公開されていたので早速ダウンロードしました、KG-FAXというフリーソフトです。
Windows VISTA/XP 用のソフトですが、Windows10でもちゃんと動きました。
受信機はアマチュア無線用のトランシーバーで、ICOMのIC-7200を使いました。
受信した周波数は7795KHz、受信モードはUSBなのでダイヤル表示は7793.1KHz付近で微調整が必要です。
PCの世界でのUSBとは違います、無線の世界のSSBにはLSB(lower side bando)とUSB(upper side band)があります。
では、受信してみましょう。
受信途中の画像です、1枚受信するのに約20分かかりました。
受信が終わった画像は次のものです。
この2枚の画像は少し前に何枚か受信したもので一番綺麗だったものです、コンディションや雑音、混信、フェージングの有無などで画像に影響が出てきます。
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おもしろ無線受信ガイド ver.24次の画像は今日受信した気象衛星からの画像です、東海沖あたりから東北の沖の方に雲がかかっているようです。
日本の位置自体がわかりにくいですね・・・、画像の中央付近に日本列島があるのですが。
終わりに
HFでの気象FAXの受信は、電波の状態によって画像に影響が出てきます、特に雑音が多いと受信画に黒い点や線状のものが現れます。
また周波数の微調整が必要になるので、きれいな1枚の画像ができるようにするのは慣れが必要です。
1枚の画像を受信するのに時間がかかるのもネックになりますね、頑張って気象衛星から直接受信に挑戦するのも面白いかもしれません。