SDRドングルを買ってみました、おなじみのRTL-SDRです、これを受信機として使います。
SDR受信機とは
SDR(Software Defined Radio)は、ソフトウェアによって機能を制御し、柔軟に無線通信の信号処理を行う無線通信技術です。
従来の無線通信システムでは、通信規格(電波形式)ごとに異なる専用の受信機(ハードウェア)またはオールモードと呼ばれる機器が必要でした。
しかし、SDRではその機能をソフトウェアで制御することで、同じハードウェアを使って様々な通信規格に対応することができます。
電波形式としては、ラジオ放送で使われているAM、FMモノラル、FMステレオ、業務無線やアマチュア無線で使われているナローFM、SSBなどが主な受信できるモードになります。
SDRの主な特徴
- 柔軟性: SDRはソフトウェアで機能を制御するため、新しい通信規格が登場した際には、ソフトウェアのアップデートや変更で対応できます。
これにより、新しい通信規格への移行が容易になります。 - 再構成性: SDRは柔軟に再構成可能です。
ハードウェアを変更することなく、通信パラメータや信号処理アルゴリズムを変更することができます。
これにより、異なるアプリケーションや環境に対応したカスタマイズが可能です。 - コスト効率: SDRを利用することで、多くの異なる通信規格に対応するために必要なハードウェアの数を削減できます。
また、将来的なアップグレードや変更に伴うコストも削減できます。 - プラットフォームの統合: SDRは一般的なプロセッサや汎用コンピュータを使用することができるため、既存のコンピュータやプラットフォームに統合しやすく、システムの複雑さを低減することができます。
SDRはさまざまな用途に利用されています、例えば、無線通信システムの開発や研究、アマチュア無線愛好家による自作の無線機、セキュリティや監視用の無線受信機などがあります。
また、無線通信技術の教育や学術研究にも広く利用されています。
広告
利用するソフトウェア
WindowsではSDR Sharp(SDR#) が定番のソフトだと思いますが、今回はRaspberry Pi で使ってみるので、Linuxの定番「GQRX」で動かしてみます。
コマンドを使って、(sudo apt install gqrx-sdr)でインストールできます。
デバイスは、RTL2838U を選択しています、下はNHK-FMを受信している画像です。
使ってみた感想
基本動作での受信範囲は、25MHz~1700MHzとなります、中波のAM放送やよく使われている短波放送の受信はできません。
VHF帯の航空無線や船舶無線、列車無線等の業務無線やアマチュア無線の受信が主なターゲットとなります。
しかし最近の業務無線はデジタル化が進んでいるので、以前に比べると受信対象が減ってきています。
周波数は結構正確ですし安定して受信できています、しかしドングル自身はは結構熱を持ってきます、夏場は大丈夫でしょうか・・・
にほんブログ村